『ピアノの森』という漫画作品をご存知でしょうか。
一ノ瀬と雨宮の2人の少年が小学校で出会い、共にピアノを弾きまくりながら成長していく作品です。
2人ともめちゃくちゃ上手いですが、雨宮は譜面通りすぎてオモロない演奏なのに対し、一ノ瀬は譜面をアレンジして人を魅了する演奏をします。
雨宮は一ノ瀬の天性のアドリブ力にジェラシーを抱き、度々一ノ瀬に暴言を吐いたり、冷たい態度を取ります。
当の一ノ瀬は能天気で全くダメージを食らっておらず、それが積もって雨宮はショパコンの本選前に「嫌いだ」と言い捨てます。
最低ヤローだ雨宮と思うかもしれませんが私は共感すら覚えます。
私も小学生のころ、リレー選抜を決めるかけっこで負けた時の相手に強く当たったり、好きな女の子の意中の奴(いわゆる三角関係)を軽無視したり、立ち振る舞いは雨宮と変わりません。
もちろん他を攻撃する行為は正当化できません。
でも気づかずうちに誰かを攻撃してしまっているものです。
そんな人間臭い雨宮が結構好きです。
現実にあの2人がいたら私はおそらく雨宮の演奏を推すでしょう。

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